ストレスとの付き合い方(その参)
今回は前々回のブログ「ストレスとの付き合い方(その壱)」で紹介した「負の貯金」について深掘りして説明したいと思います。そして、この負の貯金は健常時には予測できない事態を引き起こす場合もあるので、自らの経験の検証も踏まえてお話しします。
ストレスが溜まると
ストレスが溜まると普段は優しい方が怒りっぽくなることは世間でままあることと思います。また、疲労もその一因としてあげられるかもしれません。ストレス・疲労に加えて気候などこれらが重なるとどうなるでしょうか?
普段は温厚な人も
私はどちらかというと温厚(違うって?)な性格ですが、数十年来の友人の1人は私よりも更に温厚で理性的な性格です。ところが、彼とは一度だけケンカ(口喧嘩ですョ)をしたことがあります。オートバイ好きにはよく知られている鈴鹿8時間耐久レースに行った時のことです。この時、以下の条件が重なりました。
- 東京から鈴鹿サーキットまで(約430km超)高速道路を使用せず一般道路を夜間走行
- 鈴鹿サーキットS字付近で炎天下(真夏の晴天、ほぼ無風)8時間観戦
- 表彰式終了後の最も混雑時に帰路に向かう(片側1車線すり抜け不可)
当時はナビもなく(1985年)2人で迂回ルートを探し回り「右だ!」「左だ!」という何の根拠もない議論の末、2人がそれぞれ選択したルートはいずれも袋小路だった、というオチまでありました(笑)
気候変動によるストレス
「気温の上昇や極端な降雨は、対人暴力や内戦の変化と因果関係がある可能性がある」という論文があります。これは、紀元前 10,000 年から現在までの期間、および世界のすべての主要地域にわたって調査結果を収集した結果を分析したというのですから驚きです。更に、アメリカ政府発表の1950~2008年の年間平均気温データの推移と凶悪犯罪件数の統計から平均気温が4.4度上昇する毎に殺人・暴行が年間約10万件増えるという推定もあるそうです。こうした気候変動もストレスの原因になり得ます。日本でも昨年日本気象協会 「2023年 お天気トレンド大賞」で第1位となった記録的猛暑で皆さんもどんなにかストレスを感じたことかと思います。また、春先にメンタルの不調を訴える方が増えるのは、気圧の変化など身体にストレスを及ぼしている可能性があります。気候自体はどうにもなりませんが、衣類や空調で少しでもストレスがかからないよう留意されるのが良いと考えられます。
アンガーマネジメントについて
アンガーマネジメントで下記の様な6秒ルールというものがあります。
怒りを感じたら理性が介入する迄の6秒間「反射」をせずにやり過ごすこと。
一方でストレスフルな環境下ではなかなかできそうでできないこともあるかも知れません。弊社ではこの「アンガーマネジメント」に関する診断サービスも行なっております。
怒りの感情を自分に向けてしまうストレス
私自身診断の結果、「怒りを自分に向けやすい傾向」が判明してしまいました。怒りが自分に向かうなんて、それはストレスがたまりやすいわけです。こういう診断結果、すごいと思いませんか?自分自身では全く気付くことができませんでした。皆さんも是非ご活用ください。
補足
これは猛暑の最中、白川郷へ行った際の写真です。私自身はバテバテでしたが、美しい景色にとても癒されました。
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