B-Brainについて(1)

B-Brainについて

B-Brainとは株式会社バイオエルティにより開発された脳活用度診断プログラムです。脳手術における最先端の医療技術である覚醒下手術(注1)において延べ5000人のデータを基に、筑波大学との共同研究により開発された診断テストとなります。わずか80問の設問に答えるだけで、脳タイプや脳活用度がわかるようになっています。

(注1)覚醒下腫瘍摘出術とは、脳機能を温存しながら脳腫瘍を摘出することを目的とした手術方法です。手術中に麻酔から覚醒させ、機能を実際に確認しながら腫瘍摘出を進めることで、機能温存を図ります。(引用元 都立駒込病院)

 

B-Brainで何がわかるの?

B-Brainテストを行うことで「思考・行動のクセ」と「メンタルの状況」がわかります。無意識に使っている得意な思考や行動パターンと不得意なパターンを認識でき、ストレスへの抵抗力・やる気度・不安感など漠然としたストレスが可視化できます。また、自分自身だけでなく相手の思考特性を理解しやすくなり対人ストレスの軽減・解消の一助となり得ます。さらには、メンタルの疲労度を早期の段階で把握できるので、早めの休息や仕事量の調節など事前に対策が取りやすくなります。

部位ごとの活用度が数値化される

具体的には下記の脳の部位単位で活用度が0から100の数値に反映される仕組みとなっています。括弧書きの部分はB-Brainテストの中で使用している呼称となります。

  • 右脳(2次元(脳の下方)、3次元(脳の上方・外側))
  • 左脳(2次元(脳の下方)、3次元(脳の上方・外側))
  • 大脳新皮質(人間脳)
  • 前頭葉(能動脳)
  • 頭頂葉+後頭葉+側頭葉(受動脳)
  • 帯状回(ストレス耐性)
  • 側坐核(動物脳プラス)
  • 扁桃体(動物脳マイナス) 

右脳?左脳?

右利き・左利き?は皆さんの中でも話題に出ることがあるのではないでしょうか?そして、右手は左脳が、左手は右脳が制御していることも比較的知られているかと思います(何故逆になっているかは未だ不明だそうですが)。ということで、今回は皆さんに馴染みの深い右脳・左脳の説明をします。次回以降何回かに分けてB-Brainの診断に関わる脳の部位の特性・特徴、相関に関して説明できればと考えています。この右脳・左脳にも部位により機能面で特徴があり、下記の分類があります。

  • 2次元 脳の下方の領域となり、大脳辺縁系に近い部分
  • 3次元 脳の上や外側の大脳新皮質の働きに大きく関わる部分

組み合わせると以下のような4つの分類となります。

  1. 左脳3次元・・・左脳の上方・外側
  2. 左脳2次元・・・左脳の下方
  3. 右脳3次元・・・右脳の上方・外側
  4. 右脳2次元・・・右脳の下方

この各部位を0から100までの数値で表します。また、各数値の合計は下記のようになります。

a + b + c + d ≒ 100(小数点以下四捨五入の関係から若干増減あり)

各脳タイプの特徴

大まかには右脳は情緒的・行動的であるのに対して、左脳は合理的・論理的な思考を掌っていますが、前述の4分類で見ていくと2次元と3次元とで違いがあることがわかります。「2次元脳」は本能に関わる大脳辺縁系に近いために情動の影響を受けやすく、「3次元脳」は大脳新皮質のはたらきに大きく関わるため情報処理が速いことが特徴となります。

数値が23以上の場合にその部位が優位と判定されます。今回は23以上の領域が1箇所のみのケースでの特徴を説明します。2つ以上の領域が優位(23以上)である場合は、次回以降に説明予定です。

左脳3次元の特徴

知識を統合して考え方を導き出す「合理主義」タイプの脳の領域となります。論理的に考え合理性を重視、本質を追求し、過程よりも結果を重視することから、適職としては、経営者、医師、弁護士、国家公務員、作家、ファイナンシャルアドバイザー等が考えられます。この特性を持った方が幸せを感じる時は、習得した知識を生かせるときや、エキスパートとして誇りを持てる時と考えられます。

左脳2次元の特徴

言語の中枢であり、豊富な知識を蓄える脳の領域です。目標に向かって規則正しく、予定通りに仕事を進める「原理主義・職人」タイプと考えられます。データを詳細に解析し、行動を決定する脳の使い方で、細かい作業やルーチンワークが得意であることから、適職としては、会計士、行政書士、職人、総務職、自動車整備士などが考えられます。この特性を持った方が幸せを感じる時は、ルール通り、スケジュール通りに事が進んでいる時や、数値で目標が達成できた時と考えられます。

右脳3次元の特徴

空間認識、注意力に関係し、行動を促す脳の領域となります。自分の人間関係や環境を広げることを重視する「拡張主義」タイプと考えられます。独創性に長け、周囲の人間を巻き込んでいくパワーを持っているため、適職としては、このタイプが幸せを感じられる自由に裁量できる自営業や、独創性を生かした企画や新規事業に関わる仕事、外交官、商社マン、タレントなどが向いていると考えられます。

右脳2次元の特徴

感情、視覚記憶、音楽に関連し、情緒に働く脳の領域となります。人の気持ちを察することが得意で、深い人間関係を構築できる「温情主義」タイプとなります。人から頼られたときや、自分の関係者が幸福を感じること幸せと思うタイプなので、介護福祉士、保育士、カウンセラーや生活指導員、接客販売などがが適職と考えられます。

フィードバックやカウンセリングの活用

今回はここまでの説明となります。脳の使い方には人それぞれ癖があり、診断結果でも数値化された指標を見ることで一定のステータスを知ることができますが、それぞれの部位には相関関係があります。こうしたことを把握するためには、フィードバックもしくはカウンセリングをセットで受けられることをお勧めいたします。

※左脳3次元、左脳2次元、右脳3次元、右脳2次元のイラストはLooseDrawing様のイラストを使用しております。